眠りから覚めた王子グリンはそのまま町へと繰り出した。城ではグリン捜索が進められている。グリンは旧友のもとを訪ねた。しかしかつての友と友という関係は既になく、王子として扱われたことにグリンは内心悲観にくれる。全てを失った王子。しかしその前にティトォ一行が現れる。劇的な再会を果たしたグリンとティトォ。グリンは感極まって大粒の涙を流す。そのとき、一人の青年が突如として現れるのだった。
グリンを探しに来た彼はグリンの教育係、ハワードだった。グリンはティトォらに、自身が魔法の反動で30年もの眠りについていたことを明かす。仲間達と和気あいあいになるグリンだったが、ハワードが女神の三十指、メイプルソンのわなに引っかかってしまう。ハワードに成りすましグリンに近づくメイプルソン。しかしティトォの前ではすぐに正体がばれてしまった。メイプルソンはグリンに魔法をかける
城では侍女の一人マルチーノがグリンとの出会いを心待ちにしていた。一方城下町では正体を暴かれたメイプルソンが逃亡の用意を始めた。魔法にかかり豚にされるミカゼとリュシカだったが、ティトォはメイプルソンの逃亡を見切っていた。メイプルソンはティトォ相手に怪物に変身して戦うが、それがはったりであることをすぐに見透かされてしまう。メイプルソンはさらに目くらましをして小細工に出るのだった。
メイプルソンとティトォの知略戦が続く。相手を押さえ込むのに成功したティトォだったが、同時に相手の魔法にもかかってしまう。ティトォはバレットとの約束を思い出した。その決意の力でティトォは見事メイプルソンの魔法をはねのける。逃げようとするメイプルソンだったが、もうティトォの目はごまかせなかった。しかし、そこに豚にされたグリンがかけつけてきた。メイプルソンはグリンを人質にとり、ティトォを牽制した。その時、城の教育係シュダンがはなった魔法器具がグリンの手に渡り、グリンの魔法が解ける。そのままグリンは強大な魔力で攻撃するが、メイプルソンの奥の一手も発動。だが、グリンの魔力には勝てなかった。グリンの一撃がメイプルソンに入る。
メイプルソンの苦い思い出と女神との出会い…。一方のグリンたちは勝利を祝っていたが、活躍のないミカゼは落ち込んでいた。するとその場にアダラパタが登場。さらにそこには大勢の新たな三十指がいた。しかし、死神と恐れられるヨマらはまだ動いてはいなかった。
メイプルソンをアダラパタの下へ渡すまいとするティトォ。新たな三十指との掛け合いが続く中、ついにジール・ボーイが到着する。そして一緒に戦うことを誓う。アダラパタ一行は一旦はその場を離れるのだった。そして遠くの国では強大な五本の指の一人、ヨマが動いているのだった。