第39話月丸とシャラカ族

あらすじ 月丸襲撃前半
ライトはティトォらの情報を整理していた。ライトの下にはこんな情報も入っていた。辺境の民族、シャラカ族が三十指によって全滅させられたのだ。そのひとりシャルロックはおきて破りな少年だった。村には五大石があった。そこに、月丸が攻めてきたのだ。次々に惨殺される村人。その月丸の前に村の英雄、竜に乗ったシャンが現れるのだった。

感想

ライトの語りから話が始まる。ライトは一般人からみたTAPの戦いを説明する役割にある。にしても一体どこから情報をいつも仕入れてくるんだろうか。ライトは三十指に破滅に追い込まれた国もあるという。恐らく国際犯罪人のヨマらのことを言っているんだろう。物語はシャラカ族へと移る。シャルロックは非凡な性格の持ち主で、他の皆とは考えることが違うみたい。長老は言う。いつか誰よりも強く宿命に目覚めるのだと。シャルロックの宿命は何だろう。殺された一族の敵を討つことだろうか。

月丸の大虐殺が始まる。ある意味土塚絵でよかったとつくづく思うな。かなりえぐい。シャルロックはおびえて動けない。親父の最期の姿がフェイドアウトする。マテリアル・パズル、夜叉水晶は炎を氷に変換する魔法。氷といってもあれだけ殺傷力があるんだから魔力のこめられた氷だろうね。惨殺場面がえげつなさすぎる。とそこにエンペルドラゴンに乗ったシャンが現れる。「お前が死ね」…かなりやばい性格だな…。


第40話

あらすじ 月丸襲撃後半
月丸の前に、強大なエンペルドラゴンも破れてしまう。シャンは必死で攻撃を仕掛けるが、魔法使いには通用しない。不意をついて一撃を入れたはずだが、もう一人、太陽丸の魔法によりそれも徒労に終わった。ついにはシャンも殺され、村の子供たちも皆殺しにされるのだった。シャルロックも死を望んだ。しかし月丸らはシャルロックに眠る強大な魔力に注目、三十指に連れ込もうとするが、かろうじて生きていたエンペルドラゴンがシャルロックをつれて逃げ出した。そして五大石を手にしたグリ・ムリ・アはアダラパタのメモリア攻撃を許可するのだった。

感想

冒頭エンペルドラゴンの説明がなされる。魔法を操れるという。きっとシャルロックの魔法に何らかの影響を及ぼしていよう。ただエンペルドラゴンそのものは月丸にあっさりやられてしまうから、どんなかたちで魔法になるか。月丸は炎と氷を支配する魔法使い。炎という媒体がなければ魔法は発動できないだろうが、応用性は高そうである。

シャンは月丸に一手決めたかと思われたが、太陽丸の援護があって不発。太陽丸は月丸より強いという。一体修羅万華鏡でどう月丸より強いのか、その能力に関心が高まる。シャンが殺され、残された子供たちも惨殺される。月丸恐いよー。「相変わらずこどもには優しいな…姉様は」という太陽丸の発言が気になるが、本心だろうか。グリ・ムリ・アにやりすぎたことを詫びているし、本心ではないかもしれない。皮肉か。

シャルロックが一人現れるも精神は崩壊している。自らも死を望むも、強大な魔力を持っていることに目をつけられる。「いくらでも取り込める」というのは、月丸は女神が空っぽの人間に取り込んでいることを知っているんだろう。ということは逆に、月丸太陽丸は空っぽのところを舞響大天に育てられたのではなくて、もともと専属用に幼い頃から育てられただけかもしれない。

本編、エンペルドラゴンがシャルロックを連れて逃げ出す。そして魔法陣に再び登場するわけだが、どんな魔法を身につけているのか、エンペルドラゴンと「餌」に関係があるのだろうか。アダラパタはメモリアをつぶすことを提案する。三十指の行動は全てアダラパタが決めているんだろうな。「時が来るまで」というのは、デュデュマが復活したときにそれを抑える時まで、って意味なんだろう。判を押すことにかできないかりそめの女神の存在があわれにも見える。アダラパタの真意はどうなんだろうか。


第41話クライムとムジナの穴

あらすじ 大食いとクライム襲撃
空港までの途中で大食い勝負をするプリセラ。そのころクライムはリュシカの店の建て直しを影ながら手伝っていた。夜、一人でいるクライムのもとにティトォが姿を現す。しかし、それは太陽丸の魔法で化けた月丸だった。不意打ちを食らい倒れるクライムだったが、すぐさま魔法で回復、反撃に出て月丸にダメージを負わせることに成功した。その場に太陽丸が現れ、月丸をつれて引き返す。クライムもまた、ティトォらが目指すメモリアへの意志を高めていた。

感想

「とてつもない闘い」がまさか大食い勝負だとは誰が予想できただろうか。大陸チャンピオンの男は土塚キャラっぽいな。ドルチルワロスww「俺は誰よりも多く食べなければならない〜」これはプリセラの台詞にも似たのがあったね。MPの鍵か。ドリア親父プチワロスwwにしてもプリセラはあの細いからだの一体どこに入れてるんだろう。全然謎だ。ミカゼとリュシカが修行している。ぷっくーはどうなったんだ?気になるな…。リュシカはまともな修行描写ないから結構重要だな、この場面。ヘル=ストームはこのとき生まれたか。

鬼ことアクアに破壊されたリュシカの店の再建を手伝うクライム。リュシカがこのパン屋に戻る日はいつになるんだろうか。クライム映って丸見えwwそこに月丸がクライム暗殺にやってくる。自身を氷で包み、太陽丸の魔法で偽装していたか。しかしクライム、魔法で傷を閉じ、大地を割って反撃に出る。月丸の足を吹っ飛ばす。強いな、クライムの魔法。攻撃のみならず回復もできるからなあ。ガシャロも恐れてたし、注目のダークホースだな。逆に月丸は単独ではそこまで強そうでもないな。太陽丸は落ち着いていて主導権も握っていそうだ。どこでも木の実で彼らは帰還するが、木の枝であることを見るとグリの道具は星のたまご製みたいね。さあ、クライムの再登場はいつか。


第42話鳥と籠

あらすじ 三大神器来襲
ジール・ボーイもまた亡きメッツに誓いを立て、メモリアへ行く決心をしていた。空港についたミカゼたち。すると突然、あたりが異空間に閉ざされ、そこにブライクブロイドと舞響大天が自己紹介に現れるのだった。舞響大天はプリセラを強引に存在変換させ、アクアを呼び出す。舞響大天はアクアしか知らない100年前の出来事をしゃべった。そして素顔を現した舞響大天に、アクアはその名を呼んだ。アロア…と。

感想

拘束中のジャンクーア。きっと登場は3章になろうが、パワー三十指一は見物だな。これでジャンクーア=ジル兄だったら才能という超えられない最強の壁にジルが挑む超熱展開になろう。ナトラレーゼはグリ城の防衛。きっと五指ラスボスだろう。もう一人こと斬り裂き魔はメモリアに既に滞在中とのこと。メモリア陥落と命七乱月、五大石奪還への計画の首謀者なのだろう。「動かせる他の三十指も全て〜」とあるからにはメモリアに集まらなかった7人の三十指は動かせない理由があったんだろう。まあどういう形にせよ三十指は全員出てくるとは思うが。クゥが「…お、おか…」発言。これはお母さん発言であることがネタバレしているけど、グリの計画を最も知っている人物なのだろう。まだまだ謎は多いが。舞響大天についてグリの「…ああそうか…」は舞響大天がアロアであるのかを考える際に割と重要になりそうだ。この問題はまだなんともいえないね。

ジルはメッツに誓いを立て、メモリアへと旅立つ。ジルがメッツに羽を持っていってやれるのはいつのことか。ミカゼ一行は空港に到着する。久々にくり返しネタを見る。とそこに突然三大神器が自己紹介に現れる。プリセラが早速殴りかかるが血の気の多いブライクは戦闘モードに入ってしまう。まあ舞響大天がとめるわけだが。「あらーアクアちゃん小っちゃいのね、可愛い可愛い♪」この台詞に言葉にできぬ何かを感ずるぞ!!まあそれはおいといて、捨石にされたミカゼも放っといて、舞響大天はアクアしか知らない過去を語りだす。無力なアクアが浮き彫りになるといっても過言ではない。そして無力なアクアから離れていく手…。舞響大天がアロアかどうかまだ確定できないが、100年前、アクアは一体何をしたのか非常に気になることではある。舞響大天を前にしたアクアの愕然とする表情が恐い…。


第43話ひとつの旅の終わりと真なる闘いのはじまり

あらすじ グリ登場、1章完
神器を発動させ、その場でアクアを殺そうとする舞響大天だったが、ブライクブロイドによって阻止され、そこにさらにクゥが止めに入る。そしてティトォに変換したその前に、グリ・ムリ・アが姿を現すのだった。この先の戦いを暗示して去ってゆく三大神器たち。ティトォらはあらたにグリ・ムリ・アらに対する怒りを露にした。一方アダラパタは女神と三大神器を駒にとり、メモリアへの攻撃を容認させた。ジール・ボーイも女神打倒に向け動き出した。アダラパタは新たな三十指たちをメモリアに呼び出した。ティトォらは悟る。三大神器を倒すときこそ、100年の旅が終わると時だと。

感想

魔法を発動してもいないのに力が響くのはブライクも同じこと。キャハハハ笑う舞響大天がいかれやばい。ブライクの魔法発動エフェクトがまた奇抜だ。もともと精神的に弱いアクアは突然の出来事に動揺しまくる。まあ当然か。今まで100年妹のためだけに戦ってきたわけだから。それがこんな形での再会(仮)になるとは。さらにクゥ登場。そしてグリ・ムリ・ア。ティトォとグリとの出会いの場面は秀逸だな。即席空間ふろしきなんていうドラえもんを思い出させる道具まで出てくる。

不安定な体で必死にグリを呼び止めようとするティトォ。グリの言うティトォらの罪とは一体…。そしてブライク、舞響はそれぞれ因縁をつけ去っていく。さらにクゥはティトォの知り合いであるよう。ここにTAP対三大神器の構図が明確になる。ライトの「前へ進め」という台詞が重く響く。TAPはMP状態になってまでもグリらを打倒する決心をする。ブライクの生きている意味が分からないというのも興味深い。プリセラとどういう戦いをするのであろうか。そしてアダラパタ。黒い、黒すぎる。三十指も三大神器も女神さえもこの男の駒に過ぎないのだ。アダラパタって何者なんだ?

ジール・ボーイは昔の自分の台詞を聞き、才能が全てではないことを改めて自覚する。そして前へ進む。三十指も続々とメモリアに集結する。なんとも熱い展開ではないか。ティトォ、饅頭食ってる場合かーーー!というか食うなーーーー!!ティトォはライトからグリンについて聞かされる。もちろんこれはグリンの眠りについての話だけど、メモリアで自然に出会っちゃったからライトの台詞はそんなに意味は持たないな。コクマらもメモリアへ向かう。どう絡んでくるのか。

TAPは悟る。自分らの真なる敵は三大神器だと。物語は終盤にして新たな展開を試みる。最高に盛り上がる結末であったと思う。


おまけ

感想

アダラパタは葉巻がきらい。意外と健康派なんですねぇ。ポイ捨てはよくないよ。1章の舞台、アルカナ大陸。アダラパタはなんでも嫌いだな。だからなんでも捨てられるのか。アルカナが自然派な国ですな。学校6年しかなくて大丈夫かどうか分からないが。リュシカも15で働きに出ているから逆にしっかりものでないと生きていけないのかもしれない。森エビって一体…?チャケカバ車。ジル、走ったほうが速いとな?時速何キロで走れるんだよwチャケカバとか、そういう細かい文化が紹介されているのは興味深いな。飛行機の造形は独創性あって面白い。パーロゲンワロスwしかし、五大石がグリ・ムリ・アに見つかったのって、本当につい最近なんだな。今まで何してたんだろう…。

ティトォ。シーフードが大好き。アダラパタは嫌いですがね。まあなんとも知的なものが大好きそうなことで。紙で手を切っちゃうことは嫌だなw確かに。ティトォは元の身体に戻れると信じているようだが…?ティトォはTAPの中でも主導権を発揮して、本当の主人公でもある。ティトォなしではアクアもプリセラもどうしようもできなかったかもしれない。優しさと厳しさを併せ持っているティトォ。切れるとめちゃくちゃ怖いなwティトォの魔法は他者がいて初めて真価を発揮する補助型魔法。副作用でその後も力が成長するのがなかなか重要だ。ティトォ自身がまとって攻撃にも使える。応用範囲が広いのはMPの魔法の特徴。ジール・ボーイやなんかにWWFをかけたらどうなるか、想像してみるのも一興か。仙里算総眼図は発動すれば、圧倒的な実力差がないかぎり勝利は目前だな。WWFで仲間をその情報に基づいて操作できるわけだし。

アクア。余談だが誕生日の設定は狙っているな。13歳にしては背がry。好きなものもまっこと子どもらしいものばかりで、気弱でおしとやかな少女であった昔の片鱗を見ることができる。アクアのオンチな歌も聴いてみたいな。タマネギが苦手。好き嫌いはいけませんよ!気絶しているところをティトォの判断で不老不死にされてしまうという設定は重要だ。でもアクアはティトォを恨んではいないし、憎むとしたら無力な自分と大元のグリだけか。舞響大天がアロアなのかどうかはまだ分からないが、宿命の対決となることは明らかだな。かなり強がってキャラ作りをしているというのは作中にもそれらしい描写があって興味深い設定である。アクアはアクアなりの葛藤を通して生きてきたのだろう。アクアの魔法は純攻撃魔法。あまり攻撃の幅が広くないのを戦術でどうカバーできるか。時限爆弾や遠隔爆破といった手法を活かせるかが鍵。飴を大きくすれば魔法の威力も上がるらしいが…。

プリセラ。好きなもの、嫌いなもの、みんな赤ん坊のためなんだね。それだけ赤ん坊がプリセラにとってかけがえのないものなんだろう。素のプリセラが好きだったものも知りたい気はするが。書いてないがプリセラもティトォの判断で不老不死にされたのだろうね。魔法の才能はなくても、マテリアル使いとして、潜在的な魔力はピカイチだろう。プリセラの性格も両極端。だけどいるよね、実際こういう人。そして瞳の秘密。ドーマローラでのティトォやプリセラはちゃんと瞳は描いてあった。アクアの瞳は未出。プリセラは魔法が使えない。で、筋トレしまくったわけだけど、別に筋肉がついているようには見えないのはなぜか。鍛わったのは筋肉じゃなくてMPのことかな。でも肉と骨の成長がって言ってたし。謎だ。

ミカゼ。16歳にしては精神的にできあがってるな。責任感が強いし、少年漫画にうってつけだ。意外と趣味が高貴?コーヒー飲むミカゼか。乗り物に乗ることが好きな割に飛行機にびびりまくっていたなwきのこはもはやトラウマ。ミカゼは続々と変わるTAPに対し、常に一定の視線を持ったもう一人の主人公。TAPに代わり、「成長」を成し遂げるのも彼の役目かな。おめんを被ってキツネなのに、もはや違和感全くなしなのはある意味不憫だなwwミカゼは足技が得意。ちゃんとした名前のある脚技がほしいところ。ティトォのWWFといいコンビだ。おめんはさらに変化するのか?