第33話肉と骨

あらすじ プリセラ対ジル前半
ついに始まったプリセラ対ジール・ボーイ。激戦はプリセラに軍配が上がるかのような勢いだが、ジール・ボーイもまだ本気を出していない。サンは言う。プリセラこそこの世で一番強い人物だと。プリセラはジール・ボーイに本気を出すよう言う。そしてジール・ボーイの合成魔法拳がいよいようなりをあげる。

感想

日焼けとニキビを気にするプリ姐。乙女心満載だ。そしていきなり戦闘に入る。目に見えぬ速さで攻撃を畳み掛けるプリセラ。才能、素質、落ちこぼれ…プリセラの境遇に自身を照らし合わせ、ジルはプリセラを自らの敵と認識する。ジルの魔法拳とプリセラの剛拳がぶつかり合う。間の取り方が非常に上手い。流れるような戦いが熱すぎる。途中ではいるサンの語りも絶妙。ジルの台詞回しも臨場感あふれ生き生きしている。

サンは語る。プリセラは本来戦ってはいけないのだと。プリセラの表情がきらめいている。プリセラが戦う理由もよく考えると非常に重い。お腹の赤ん坊を産んでやれない。子供のことだけを考え、自身の力を削ってまでもせめてものお守りにと結界を張る。赤ん坊を産んでやるために元の体に戻りたい。お腹の子こそプリセラの全てであり、プリセラの守るべきものなのである…。深い設定だな。プリセラの思いが「違うよ…」の表情に集約されているといっても過言ではないな。


第34話プリセラと合成魔法拳

あらすじ プリセラ対ジル中盤
ティトォは女神が起こそうとしている大事から人々を守るため、アクアはアロアの命を奪った女神と無力な自分を許さないため、それぞれ魔法を生み出してきた。プリセラは少し違う。ジール・ボーイは合成魔法拳に全力をかけ、プリセラに戦いを挑む。その合成魔法拳さえもかわし、受け止めるプリセラ。追い詰められたジール・ボーイに残されたのは、完全合成魔法拳のみ。

感想

プリセラは繊細なのか豪快なのか分からない性格だそうな。そして他の二人とは戦う目的が違うとサンは語る。ティトォはグリ・ムリ・アの起こそうとしている惨事から世界を救うために、アクアはアロアの命を奪ったグリと無力な自分を許さないために、それぞれ魔法を構築した。これもそれぞれ重いな。きっとそれぞれ深い葛藤を通して100年生きてきたのだろうと考えるとじーんとくるものがあるな。うむ。

いよいよジルの合成魔法拳がうなりをあげる。サンの「ダンス」という台詞が場を盛り上げる好演出となっている。にしてもプリセラは合成魔法拳までもかわすのか。怒涛のごとく繰り出される合成魔法拳が熱い。熱すぎる。ジル戦は戦闘とサンの語りが上手い具合に切り替えされて演出が最高に良い。プリセラは合成魔法拳までも受け止めてしまう。なんて頑丈なんだ…。「これは…本当に…面白くなってきた…」、こっちの台詞です。


第35話ジルと兄貴

あらすじ ジル戦後半
プリセラの言う才能。それは過去にジール・ボーイの兄が持っていたものだった。ジール・ボーイは兄を思い出す。その苦い思い出は、ジール・ボーイに自ら限界を超えた力を発揮させるのだった。強引に完全合成魔法拳を構築し、自分を見失ったジール・ボーイ。プリセラは全力で彼を止めようとした。

感想

パワーではジャンクーアに次いで2番目というジル。てことは純粋に攻撃力ならジャンクーアが一番か。ごり押しキャラなのかな。ジル兄説もあるが…。才能の言葉を聴いて兄を思い出すジル。自分には才能がない。才能あるものが羨ましかった。才能あるものが憎かった。だから必死に努力して最強であらねばならないことに心を奪われ空っぽになっていく。そして自分の力を超える者が現れた今、全てが崩れ去る。ジルも哀しい三十指の一員だもんな。ジルの境遇はよく分かる気がするよ。うん。

ジルは自ら肉体の限界を超えた力を繰り出す。そして完全合成魔法拳に全てをかける。今までの熱い展開に比べてもの哀しさが漂うようになる。空っぽのジル。彼を必死に止めようとするプリセラ。良い展開だ。「身を滅ぼす力で私を倒して…そしてあんたは何を得る!?」プリセラの台詞が光る。プリセラが熱すぎる。


第36話プリセラと子守歌

あらすじ ジル戦決着
大爆発が起き、ミカゼやリュシカが戦地に駆けつける。ジール。ボーイは叫ぶ。誰よりも強くならなくてはならないと。プリセラは返す。誰よりも強く生きなくてはならないのだと。最後の力を振り絞ってプリセラに向かうジール・ボーイだったが、ついに決着が付くのだった。そこにアダラパタが姿を見せる。その横には操られたメッツの姿も。アダラパタはジール・ボーイの右腕の魂を奪った。そして左も奪われようとまさにするとき、メッツは渾身の力を振り絞って自害する。憤激するジール・ボーイの前に、突如謎の男が現れるのだった。

感想

久々に大掛かりなくり返しネタを見たな。サンだめじゃんwジル兄は10年ほど前に失踪しているらしい。母親の失踪はそれとはまた別とのことみたい。ジルの叫びとプリセラの叫びがぶつかり合う。熱い展開だ。ジルが最後の攻撃に出る。だがそれもプリセラの子守歌の前に敗北することになる。プリセラにしてみればジルもまだまだ子供だからね。「我が勝利、魂と共に」、と見事に決め台詞が決まる。

ジルの魔法器具がどうやって手に埋め込まれたかは置いといて、ミカゼはジルにもお墨付きをもらう。逆にリュシカについては何の言及もないのがやや不安だが…。「強く生きたい」ってのはMPの一つのテーマだね。プリセラはあまり戦えない体だという。一つ入るサンのコマが重い。そこにメッツをあやつるアダラパタ現る。アダさんの顔が極悪すぎる。他の特捜隊員も現場にちゃんと駆けつけていた。どうしてアダラパタを狙撃しなかったかというと、たぶんジルを見て魔法使いには銃は効かないのだと思っていたのではなかろうか。カロシーはメッツに気を寄せていたのかな。

アダラパタにジルは片腕の魂を奪われる。日常生活においては支障はないみたいだが両手を打ちつけて合成魔法拳をつくることは不可能になった。もう片方の腕の魂も奪われそうになるその刹那、メッツは自我を取り戻し自殺する。ジルの怒りの拳が吼える。とここでブライクブロイドが突如現れ、アダラパタを連れて行く。あれは星のたまごを使ったどこでも木の実で来たんだな。ブライクの存在感が光る。ブライクもシリアス、ギャグどちらもいけて良いキャラだ。


第37話フレンチトーストとサラダ

あらすじ プリセラたちの朝
プリセラは静かな朝を迎えた。あの男はそのままアダラパタを連れて引き下がったのだ。プリセラのもとに、メッツの同僚がやってくる。彼女はプリセラとジール・ボーイを許さないと言い残し、その場を去るのだった。ジール・ボーイも戦いの後、一人で軍を離れていた。そしてグリ・ムリ・アのもとにはアダラパタたちが帰ってきた。

感想

冒頭、星のたまごと存在を司る力のティトォなりの見識。「存在」もMPでは重要なテーマだな。月までも星のたまごが作ったというのか。大衝突説は以下略。そして安井。安井。しかし星のたまごは国までも蘇らせることができるという。TAPを不老不死にしている星のたまごも結構大きいんだろうな。五大石並みに。五大石やTAPのうちに眠る星のたまごを使ってグリはデュデュマを抑えようとしている。デュデュマとはなんなのか。単なる破壊神ではなさそうだ。破壊神といえばアクry。ティトォに星のたまごを渡したのはだれなんだろう。クゥという説もあるが、自分は「女神」に当たる存在ではないかとにらんでいる。どうか。アクアやプリセラはティトォの判断で不老不死にされた。それまでのTAPの関係は一体どうだったんだろう。謎が多いな。

プリセラの静かな朝が始まる。リュシカの手料理おいしそう…。ブライクブロイドはあのあと引いたよう。ブライクも自分が生きる意味を知りたがっている。やはりここはプリセラとの真剣勝負だろうか。なにか、プリセラとブライクが共にプリセラの子育てをしている風景が見える。ミカゼはあっさりブライクにやられる。仮面が面白すぎる。

プリセラの下にカロシーたちがやってくる。カロシーはメッツを戦いに巻き込んだジルとTAPを許さないという。いつかカロシーたちが心の溝を埋められる日が来るのだろうか。サンも戦線離脱する。コクマらも別に行動を起こす。話にどう絡んでくるか見物だ。そしてサンは五大石を欲する。もともとそれなりに強いサンだから五大石の精を操れたら相当強いだろう。残る一個の五大石はサンのためにあるのだろうか。しかしリュシカのぷっくーが明かされる日はいつ来るのか。グリ・ムリ・アの予想外の普通のおばさんっぷりが笑えた。


第38話女神と三大神器

あらすじ グリ一行一堂に会す
ティトォらは夢の樹で、メモリア王国に渡り、グリ・ムリ・アの下を目指すことを再確認した。一方のグリ・ムリ・ア勢には三大神器のブライクブロイド、舞響大天、クゥ、三十指の月丸、太陽丸らが集結していた。アダラパタはグリ・ムリ・アに五本の指を投入してメモリア王国ごと潰すことを提案するのだった。

感想

プリセラに勝てなかったことを詫びるしょぼんなアクアが可愛い。。。プリセラの腹の魔法についてブライクとアダが話し合う。何かの伏線だろうか。ブライクは月丸姉弟の行く末を悲観する。一体いつからこの姉弟の世話をしてきたんだろう。月丸とアダラパタとの仲が悪いが、いつからアダラパタが女神に加担するようになったかが意外と重要になりそうである。そして舞響大天登場。妖しげな感じが良い。月丸のキャラも意外だった。殺戮大好きお茶目な月丸☆って。。逆に太陽丸は冷静であり、計画深そうな感じだ。アダラパタは残りの五本の指の指揮権を得ようとする。一体どんな能力を持っているのか気になるところ。甘党なアダさんはちゃっかりケーキ食べてるし。