第10話ティトォと行列のできるパン屋さん

あらすじ リュシカ初登場
メモリア、バレット王のもとを目指すと決意するティトォら3人。ミカゼは強くなりたいと思った。彼はティトォを必至で追いかけるのだった。一方アダラパタは「女神の三十指」の一人、リュシカと連絡をとり、ティトォの待ち伏せを狙っていた。ティトォはリュシカのパン屋に確かに寄っていた。しかし天然娘のリュシカはまるで関心を持っていなかった。リュシカを問い詰めるアダラパタだったが、そこに突然ティトォが訪れるのだった。

感想

TAPはメモリアに行きバレットの力を借りるという意志を明確にする。プリセラ「私達だけの問題じゃない〜」、プリセラだって責任感は強い。でも自分が本当に望むのはお腹の赤ん坊の無事なんだよな。世界を救うという点ではティトォが第一に考えている。ミカゼはティトォを追う。ミカゼは必ず送り返すという約束を忘れていない。そしてティトォらについていって強くなりたい。これがミカゼの旅する理由となるわけだ。少年漫画らしい率直で力強い理由だな。あとお面。

リュシカ登場。天然っぷりが遺憾なく発揮されている。リュシカも成長してまともになっていくんだよな。うん。リュシカも女神に取り込まれて厚く信奉している。三十指は核を失った人間。一見女神によって核を与えられたかに見えても、実はそれはかりそめの目的を与えられただけで、実際は戦うことにしか生きがいを見出せない。これが三十指の姿でMPの根幹をなしているわけだな。そのことに気づいた一部の三十指が真実を追うためにティトォの仲間になる。女神の、アダラパタの呪縛を振り切って。ちなみにティトォやリュシカが好きなものはアダラパタは嫌いみたいね。パンとか。

パン…清村ーーー!!!


第11話炎と羽

あらすじ リュシカ対ティトォ
リュシカが間違えたパン代を返しに来たティトォ。アダラパタはリュシカを気絶させ、ティトォと対面する。戦闘態勢に入るティトォに、アダラパタもリュシカの魂を操作、彼女をティトォに差し向けた。女相手に攻めあぐねるティトォだが、そこにアクアが関心を示し、自ら一時的に変換して勝負に出ようとするのだった。

感想

高いところが大好きなアクア。ついついはしゃぎたくなっちゃう。ま、それはおいといて、ティトォの突然の来訪にびびるアダラパタがいいな。アダラパタがティトォの前に姿を現す。ティトォとアダラパタ、両者は実は似かよった存在というか、対極に位置する存在に見える。アダラパタもティトォには一倍以上の目を置いている。さあ、ティトォは先へ進む意志を明確にしている。そしてアダラパタから情報を聞き出す。でもやっぱりティトォはグリ・ムリ・アに気づいているんだよな。100年来の因縁の対決か。

そしてリュシカ戦が始まる。ティトォは優しい人間。女子供とは戦わない。そこにあの方が登場するわけですが…。それはさておき、ティトォ、刃物が腕に刺さりすぎだw。


第12話奪われた者と与える者

あらすじ リュシカ戦決着
リュシカは全開の魔力でアクアを攻撃に出るのだったが、アクアの強大な魔法の前に撃沈。無理な変換のためティトォはふらふらになるが、アダラパタはそこで引くのだった。アダラパタとの会話で、ティトォの敵は「女神」であることが判明する。ティトォはリュシカの身の危険を案じ、彼女を一緒に連れて行くことを決意した。

感想

ティトォの体で魂はアクア。これも一種の存在変換だ。プリセラの体でアクアの魔法とかもできるのかな。まあそういうことはいづれ完成するMPで分かるわけだが…。リュシカの魔法もリミッターをはずせばアダラパタも驚くほどの力が出せるのか。修行の価値ありだな。そんなリュシカもアクアにかかればいちころ。アクア強し。そして決め台詞。そういや単行本ではアクアがこの台詞いうのはここだけだな。もう単独では言わないのかな。

ティトォの子供も泣き出す似顔絵は置いといて、ふらふらになってもリュシカを治療したティトォ。まあ犯人はアクアちゃんなんですがね。店の修理費を全財産払って償うティトォ。まあ犯人はアクアちゃんなんですがね。冗談はさておき、アダラパタは女神に仕える理由を話す。他の三十指はほとんど女神に力と目的を与えられた人間なんだけど、アダラパタはそうではないな。全くこのジョーカー役の真意は読めない。


第13話旅と目的

あらすじ リュシカ仲間になる
あまりこの前のことを覚えていないリュシカを半ば強引に連れて行こうとするティトォ。ティトォは「女神」の正体を知っていた。その名はグリ・ムリ・ア。ティトォは女神が人の弱みに付け込み、利用していることをリュシカに説く。分けもわからないリリュシカを、ティトォはなんとか説得させ、一緒にメモリアを目指すこととなった。

感想

まだ女神の真意に気づいていない様子のリュシカ。でも、ティトォの優しさに触れ、少しずつだがそれに気づき始める。とりあえずの目標はメモリアでのパン修行。アルカナを出る頃にはまた心境が変化しているんだろうね。そしてティトォはやっぱりグリ・ムリ・アに気づいていた。これにはアダラパタも驚くが、アダラパタもさらなる秘密を知っていそうだ。はたしてどちらが一枚上手なのだろうか。興味が掻き起される。

ミカゼのモノローグではグリ・ムリ・アがやろうとしていることの先にあの大惨劇が繰り返されるとあるけれど、グリ・ムリ・アの目的は飽くまである存在を蘇らせることで、世界を滅ぼすことではない。一体なにをしようというのか、何を呼び起こそうとするのかは分からない。ただ呼び起こそうとしている存在がデュデュマと安直に考えてはいけない。むしろ三十指を結成したのも、五大石を集めるのもデュデュマを抑えるためだという。とすると、グリ・ムリ・アの目的は「女神」にあたる存在か。一体伝説の元になった史実とは何か、3章まで待たねばならない。


第14話五大石とミカゼの進化

あらすじ 珍奇船長大暴れ
ミカゼは珍奇なるものを愛するネクバーパという男に捕獲されていた。ネクバーパのお宝捜しを手伝えばお面をどうにかしてもらえることとなった。その宝の名は五大石。意外にもあっさり五大石を手に入れたミカゼはお面をどうにかしてもらい、スーパーミカゼへと進化を遂げるのだった。一方のその五大石は紆余曲折を経て月丸、太陽丸という女神の三十指の一員の手元にわたるのだった。

感想

今回はのっけから土塚ギャグが炸裂する。全体的にギャグ調な話だ。キツネマンことミカゼはネクバーパと一戦交えることになる。ネクバーパ意外と強し。右手あったー!!…マテリアル使いはそこそこ人数がいそうだな。さて、ジャンクーアという名前は序盤から結構出てくる。恐らくかなりの大ボス扱いになるんだろう。相手になるのはジール・ボーイとか。ジャンクーアがジール・ボーイの兄貴説というのまである。あるとしたらそれはそれで面白い。才能と努力の戦いか。

五大石という超重要アイテムがさっくり出てきて売られる。きっとミカゼはその大切さを知ったときにはぼこられること必至だろう。月丸太陽丸という重要キャラも絡んで物語は広がりを見せる。命七乱月の名も挙がる。五大石についてはまたいづれ話の中核に上るときが来るだろう。さあ、ミカゼがついに進化する。防御力もあがってシッポのオプションつき。結局船長はかませか。スーパーミカゼは個人的に好きだな。


第15話10Gとドン・プリンパン

あらすじ ドン・プリンパンの話
ティトォは100年前のこと、女神のことをリュシカに話していた。リュシカはある三十指のことを思い出し、その元へと足を運ぶこととなった。そのころアダラパタは、ジール・ボーイという五本の指の一人に話を持ちかけていた。

感想

笑い要素が多いが話もきっちり進む。喫茶店でのやりとりとかドン・プリンパンの「あくなー!!」だとかかなり面白い。シリアスなコマとギャグのコマが同居していても違和感ないのは土塚節。なんだかよくわからないけどわかりました?いや、清杉調の勢いあるギャグとか、このあたりまで生きているな。その後もギャグとかあるけど清杉とはちょっと趣向のことなるギャグになる。

そうか、グリ・ムリ・アとティトォは会ったことがあるのか。一体なにが100年前あって彼らはどういう関係だったんだろうか。そしてスライムじゃなくてクライムが初登場。クライムはまた結構後まで生き残るキャラだな。いつ再登場するんだろう。クライムの魔法はかなり応用性に富み、活躍が気になるところ。斬り裂き魔戦とかで登場するのかな。ジール・ボーイも話に大きく関わり始める。まあ1章のボスだしね。ジール・ボーイの描き方はプリセラ戦でかっちり決まったように見える。