第4話ティトォと夢

あらすじ アビャク戦開始
断崖のうえまで送り返すとティトォに約束するミカゼ。ティトォは夢の中身を思い出していた。一つの身体に三つの魂。ティトォ、アクア、プリセラ。夢の樹は3人が集える唯一の場所だった。一方ティトォを待つミカゼの元に、例の男の一人、アビャクがやってきた。彼はその3人をさがしているという。とっさにごまかすミカゼだったが、村へ進むアビャク。それを止めようとするミカゼ。二人の間に戦闘が始まる。やりすぎたと思うミカゼだったが、アビャクは水から浮き上がり、突如マテリアル・パズルを使うのだった。

感想

プロローグ風味な始まりは好感持てる。そして新たな三十指の紹介もされ、気になることが続々出てくるのは高評価。にしてもミカゼはこの件ですっかりきのこ嫌いになったなwさて、夢の樹。夢の樹は個人的には星のたまごそのものだと思っているのだが、どうだろう。元の体に戻ることを誓う二人、そしてまだ見ぬプリセラ。3人は家路に着く。が魔の手は迫っている。(あはれな賞金稼ぎ…。)すっとぼけるミカゼは笑った。すぐに戦闘が始まる。やっぱりメリハリが利いてていいな。次回はいよいよMP初の戦闘だ。


第5話ティトォと炎

あらすじ アビャク戦本格化
水の力を意のままに操るアビャクに不思議な魔法をかけられたミカゼ。アビャクが攻撃に出ようとしたその矢先、ティトォがその場に現れる。ティトォはミカゼに魔法をかける。おそいかかるアビャクだったが、ミカゼが反撃に出る。回復と強化の魔法、これがティトォの100年のあいだに会得した魔法だった。

感想

ティトォの泣く子も黙る似顔絵は置いといて、アビャクの攻撃が炸裂する。アビャクという高級魔法使いを最初に持ってくるとは…。策士だな。五本の指に次ぐ実力を持つアビャクを序盤に持ってきたのはいい判断だと思う。これによって変なへたれ感がなく、緊張感あふれる展開になるからね。さあ、ティトォ現るもミカゼがぼこるwwこれは面白い。ティトォも「ギャー」って。。。この戦いではアダラパタが傍観者の役割で安定するることになる。ところでアビャクが「魔法使い相手以外に使う」って言ってるけど、アビャクは誰か魔法使いと戦ったのか。どうなんだろう。

ミカゼの「遅エエエ」とか、のっけから熱い。アビャクもなんだかんだいって女神のために闘う空っぽの人間なんだよね。アビャクはもともと空っぽだったみたいだけど。闘うことにしか生きがいを見出せない。悲しい存在だなあ。


第6話炎と水

あらすじ アビャク戦前半
ミカゼとアビャクとが激しい戦いを繰り広げる。アビャクはティトォらがもつ存在を司る力を狙っていた。一見ティトォ側に有利に見えた闘いだったが、アビャクは予想外の大魔法を使用、再び危機が迫る。

感想

さあ、いよいよアビャク戦が本格化してくる。アビャクの魔法は水の完全支配。刃だって作れちゃう高等魔法。p75やp79、p83など本当に序盤から熱い。しかしアビャクがまぬけで良かった。水場でやったら最強だからね。でもアビャクはやっぱり闘い方を良く知っている感じ。ティトォとミカゼの連携も熱い。「バックに誰がいる?」ティトォはやっぱりグリ・ムリ・アを疑ってたんだろうね。ティトォ「同感だ」はいいな。アビャクは設定上可哀想な奴だけど、戦うときにはそういうことを考えず、戦いに集中できるのはいいね。しかしやっぱりアビャクはまぬけだ。こう言っちゃなんだが。。。「体内の水を操作し衝撃を分散させている。」闘い慣れしているのに。予想外の大魔法。でも怒りに我を忘れてティトォを攻撃しない…。


第7話霧と炎

あらすじ アビャク戦後半
先へと進むときがきた。しかしそのためには目の前の敵を倒さなければならない。ティトォはミカゼに協力を依頼する。ミカゼは精一杯戦った。だがさらにアビャクは奥の手を使う。まさにミカゼに死が迫るとき、ティトォはなにやらの秘策を完成させていた。

感想

冒頭、ティトォが何かをもらう。何かとは星のたまごであるわけだが、誰が渡したのかはまだわからない。ティトォらがなにをしたのかも分からない。3章までお預け。ティトォは前に進むことを決意する。でもそのためには目の前にいる強大な敵を倒さねばならない。いいね。こういう展開は。熱いよ。ミカゼもいろんな意味で命懸けてる。躍動感あふれるアビャク戦。アビャクは強い。まぬけだけど強い。しょっぱなからこんな強い奴出していいのかというほど強い。p121のようにアビャクは太っていても水を噴射して高速移動できる。こんな格好いいデブキャラもそうはいないな。青精魔陰包でミカゼに迫る危機。その瞬間…!少年漫画の王道ですな。


第8話炎と霧 消ゆるとき

あらすじ アビャク戦決着
ティトォは磨きぬかれたその知恵でアビャクの行動を全て見切っていた。ミカゼはティトォの魔法に身を任せ、反撃に転ずる。奥の手を解除するアビャクだったが、もう遅かった。全てをティトォに見切られたアビャクはついに追い詰められ、とどめをうたれるのだった。ティトォらに先への道が開かれたのだ。

感想

寸手のところで発動するティトォの切り札。一挙に不利に転ずるアビャク。ザ・王道。土塚漫画はやっぱりこの形だね。アビャクが青精魔陰包したのはアダラパタの命令。だからアビャクの敗因はひょっとしたらアダラパタにも原因があるのかも。まあ先にティトォをやっつけとけばよかったわけなんだけどね。アダラパタに捨て駒にされた形か。アダさん怖いな。ミカゼの怒涛の攻撃が炸裂する。ミミズネタやっちゃった。地下水で炎を消そうとするアビャクだったけど、やっぱり詰めが甘いね。自分に補給すれば良かったのに。ついに決着が付く。ティトォの決め台詞が光る。アビャクの倒れ掛かった樹が復活する演出もいいね。「やっと…先に進むときが…」って引きもいい感じだ。

これにてアビャク戦終了。最初から随分熱い展開だった。話そのものは少年漫画の王道だけど、楽しめればそれでいい。アビャク戦は定評もあって、MPにここではまる人も多いようだね。自分も好きだな。


第9話ティトォと旅立ち

あらすじ ジョギーとの会話
アビャクはアダラパタによって処刑されてしまう。一方のティトォは世界の中心メモリアに向かおうとしていた。ティトォが去った後に、ミカゼがあわてて追いかけてきた。ミカゼはおいていかれたのだった。

感想

ポコペムのジョギーとかいう怪しげな男登場。今回はこの人物との会話で話が進む形。あいかわらずくり返しを駆使した土塚ギャグが光る。メモリアのことをにおわす伏線も多くあり、熱いアビャク戦の余韻も冷めぬうちに物語りは新たな場面へと移る。そしてアダラパタのもとへ現れるアビャク。この世界でグリ・ムリ・アだけが自分を必要としてくれている…。女神のために戦わなくてはならない。強くなくてはならない。それがアビャクの存在する意味。…アビャクはあわれな男だな、本当。いや、三十指という集団そのものがすでにあわれな、悲劇なんだな。この三十指という組織、構図が物語に深みを与えている。

ティトォはジョギーの似顔絵を描く。ド下ryだけどいい場面だ。ティトォはこの100年、世界のことを思って戦ってきた。そういうティトォからしてみれば、ジョギーのような人間は夢と希望に満ちて充実した人生を送っているようにみえるんだろうね。しみじみ。ジョギーも気にしているが、ティトォの顔に本当の笑顔が戻るのはいつのことやら…。そして今回、突如置いていかれたミカゼの存在が斬新だった。はらはらする展開だね。