第57話ティトォと終わる魔法大会

あらすじ 魔法大会後半
魔法大会はまだまだ続いていた。参加者のひとり、カミッツはグリンに注目されるとともに、ライトが街を騒がせている斬り裂き魔との関連について調べることになる。ティトォやミカゼも奮戦するが結局魔法大会には敗退してしまった。楽しい一時に思えた。だが、メモリアの三十指のもとにヨマが到着、その一人カイザートは国際犯罪人であるヨマを厳しく問いただす。が、その矢先、ヨマはカイザートを突き刺し、死に至らしめるのであった。

感想

意味不明な凄腕能力者が辣腕を振るう中、カミッツ初登場。えらい渋い顔になったな…。グリンが目をつける。重要な役を演じそうだ。関係ないがシュダンはこのときカミッツのことを知ったんだな。斬り裂き魔のことをライトが嗅ぎつける。「TAPにみせなくちゃいけないもの」って、具体的にはグリ城のありかを示した探索結果のことなどだろう。ジル、問題児かーーー!!そしてダークアイ。ダークアイって一体…。ネクバーパ弱いなwミカゼ、ゴーラの実割は結局やったんだろうか。ラーメンは知らないのにチャーシューは知っているのは置いといて、魔法大会終了。魔法陣の名は前に出ているけど、前から期待していた人も多い魔法大会だけに意外と言った声も多かろう。

全体にギャグ調で平和な感じが出ていてよかった。ティトォもまた「できればこのまま…」と願う。カイザートもまた…。とそこにアダラパタを探してヨマ登場。構図がなかなかセンスが良い。正義感丸出しで国際犯罪人のヨマらを厳しく問いただすカイザート。が、…。ドスッズボッ。額の魔法器具も壊れてしまう。哀れカイザートよ…。とここまでで平和なメモリア編は終わり、次回からいよいよ戦いにへと話は移ってゆく。カイザートは平和の象徴みたいなものだったんだろうね。合掌。


第58話少年と死神

あらすじ マーシェンと死神ヨマ
動かないカイザート。ヨマたちはメモリア城下町に向かって動き出した。城ではライトが女神について話をしていた。ヨマは街の人々を攻撃し始める。悲惨な状況に陥る街。とそこにジール・ボーイが人々をヨマを倒すべく登場するのだった。

感想

マーシェンを軸に話が進む。細かい話だが算数じゃなくて数学なのね。どうでもいいけど。小学生にも呆れられるドルチルワロスwぴ〜の間が良いな。そして惨殺現場。コモレビは驚いてるけどメルチナは冷静だな。結構大人なものの見方をしているのかもしれない。太陽丸とアダラパタの会話。アダラパタを嫌っているのは月丸だけか?わりと同胞みたいな口の利き方だが。行動の主導権握っているのも太陽丸っぽいな。月丸は舞ちゃんに甘えてるだけか。

街に迫るヨマ一行。空を駆けていく様はなかなかに良い。ライトは城に到着、ジンナらと親交があったのか。ジンナだって悪いやつじゃない。ただ、ちょっと考えが固いだけで国のことを第一に考えている。いいやつなんだ。ヘルニア持ちだが。女神の話。ヴァルサール国に雨を降らせたとあるが、ひょっとしてアビャクの出身国だろうか。うひはーと叫ぶどっかの誰かみたいなのもいますが。イマリのカイザート。本当に有名だったんだな。そうだよな、一国を他国の支配から救った男なんだものな。強かったのに…。バンが月丸に謀殺される。この場にライトはいたのだろうか。ライトの思いは強い。殺された祖父のために、女神の、世界に起こることの真実を知ると。

ヨマが街中で暴れ始める。♪なヨマが微妙に可愛かったりする。いやウソなんすけどね。マーシェンもやられそうになる、がそこに(57話で街で用があるといっていた)ジルが駆けつけ、マーシェンを守る。マーシェンはこれだけのキャラ。また2章の終わりで出ないかな。ジル対ヨマは燃える。元とはいえ五本の指同士の対決だからね。


第59話死と破壊

あらすじ エイキボブリッツ戦前半
城にヨマの件が報告される。同時に城にもヨマの部下、エイキとボブリッツが現れ、ミカゼらが応戦に出る。押され気味なミカゼたちだったが、ティトォの援助により挽回、街ではジール・ボーイとヨマとの激しい戦いが繰り広げられていた。

感想

森に招待されるアダさんワロスww太陽丸の冷静なつっこみがまたいい。そんなこんなでメモリア上にも敵襲来の旨が伝えられる。メモリア防衛軍発動。そして二度とその活躍は伝えられなかったとさ。にしても戦車にまで墓作るなーwジルとヨマ、あまり描写こそされないがp61の場面などなかなか面白い。グリンも駆けつけようとするが、テストの結果が32点だったので行かせてもらえない。と、城にもエイキ、ボブリッツが襲来、ミカゼが応戦に出る。ティトォなしではまだ魔法使い相手はつらいか。リュシカも応援に来る。リュシカに怪我を負わすなーーー!!ボブリッツめ〜。その調子でもっと剥がry

「ジール・ボーイといいジャンクーアといい五本の指はマジ使いにくいですねぇ」、そのうち斬り裂き魔やナトラレーゼもこの中に並ぶようになったりしてw五本の指は問題児ばかりっぽいな。アダラパタは城の斬り裂き魔に応援を要請する。まあきっと城に攻め込んだエイキたちをサポートして、グリンやバレットに危機が迫ったらやめさせろ、ぐらいの指示かな。アダラパタのいう「予定」とは、斬り裂き魔の役割であろう五大石奪取、メモリア陥落の計画のことを言っているんだろう。斬り裂き魔は内からメモリアを切り崩す役だからね。その直後のコマにリィ、ひょっとしてティトォを向かわせておいて自分は…とかじゃなかろうか。斬り裂き魔の推理がここら辺から楽しくなってくる。

城の面々はティトォの応援により挽回を図ろうとする。街ではヨマ対ジル。ジャンクーアのことは有名みたいね。斬り裂き魔のことはヨマは知っているんだろうか。にしてもヨマ、攻撃力も速さも回復力も超強いな。さすが五指だ。ダークアイ・Qで物語の締め。上手く決まった感じだ。優勝商品は何だ?


第60話グリン誕生とWWフレア誕生

あらすじ グリン誕生秘話
ミカゼの反撃が始まる。バレットは語る。ティトォとグリンの誕生について。バレットの妻、メルルシアがグリンを出産する際、非常に危険な状態だった。まだ魔法の完成していないティトォは全ての願いを込め、魔法の構築に当たった。そして魔法が完成する。その魔法でグリンが無事生まれたのだ。そしてメモリアこそティトォらの帰る唯一の家なのだと。

感想

ミカゼの反撃が始まる。ティトォの助けがなければまだまだだが、メイプルソン戦後のくじけっぷりからは大分立ち直り、主人公の貫禄を見せている。逆にリュシカは御前試合以降、修行や成長、活躍の描写がないのでやや心配だ。腕のことを指摘され激情するエイキ。これは魔法陣での伏線か。サン、やっぱり逃げてます。強いのに…。シシメの助言を得てミカゼ奮闘。いつの間にかすっかり仲良くなっとる。蝮の毒もWWFが打ち消してくれる。余談だが、土塚氏はコマの間に小さいコマを入れて表情を入れたりするのがよくあるな。あれは周りのコマと同時に見るのが正しい見方か。ちょっと独特だな。

ジンナはバレットに問い詰める。バレットはティトォらとの過去を語る。ジンナも国のことを思って言っているんだけどね。若きバレット。ふとした発言から不老不死のティトォを無理やりにとっ捕まえてしまう。正義感あふれる様はさすがグリンの父か。なんとなくその性格からp91のバレットをカイザートに重ねてしまうのは内緒。バレットは改めてティトォと話をし、心を通じ合わせてゆく。バレットはその筋に詳しかった。グリのようなやつは歴史上何人かいたのか。どういう話なのか気になるな。関係ないがp95の付箋にプチワロスwバレットはティトォと共にグリ打倒へ意欲を燃やす。バレットは魔法をティトォらに教える。バレットの魔法はどんな魔法なのか。ティトォは始め炎の攻撃魔法の習得に励んでいた。攻撃魔法か、ちょっと見てみたかった気もする。

メルルシアはグリン出産に際し、危険な状態にあった。メルルシアの危機を聞き(駄洒落かーー)、駆けつけるバレット。ぶっ飛ばされた城のものが哀れwプリセラ「助けてあげたいんだ、せめて…こどもだけでも…」、プリセラが言うと言葉の重さも全然違うな。ティトォは渾身の力を願いに込め、魔法を完成させる。そしてその魔法の力でグリンは無事誕生する。友を救うために生まれた魔法、WWF。良い話だ…。バレットは自分が、メモリアがティトォを守るべき存在であることを語る。さすがのジンナもこれには折れたな。


第61話グリンと魂の居場所

あらすじ グリン参戦
バレットはさらに語る。メモリアに眠る最強剣、命七乱月について。城ではティトォが疲労のあまり、形成が不利に転じようとしていた。リュシカもやられてしまう。これを見たグリンが憤激、自らも戦線に参加するのだった。グリンは何に代えてもこの城を守ると固く誓う。一方で城内では斬り裂き魔が暗躍していた。

感想

バレットはメモリアに眠る命七乱月についても語る。さすがにジンナがこれを知らないのはちと不自然か。まあ読者への説明ということで。一方カイザートの死体を眺めるアダラパタ。コモレビは哀しそうな顔しているがメルチナは案外冷静。p108の店の係りが微妙に笑える。アダラパタは三十指を呼んでヨマを止めようとする。ダークアイは結局呼ばれなかったのか。ヨマを制御することがメモリア三十指の一番の目的。なんか使い捨てぐらいにしか思われてないんだろうか。「最悪殺してでも止めます」、さすがに殺したらメモリア攻撃用の手玉がいなくなりそうだが、命七乱月が奪えなくなることに比べるとまだましなのか。命七乱月も五大石やらと同じ、デュデュマ抑制のために必要なのか。

ジルとヨマの戦いはあまり描かれないけど、肝心なところだけを映していてかえって正解だったかもしれない。無駄にぐだぐだしなくて。城ではティトォの体力が切れてミカゼらが再び劣勢に陥る。リュシカもやられてしまう。これを見たグリンが憤激し、戦いに参加する。顔アップのトーンがぎこちないがまあおいといて、次のページのグリンが戦いに参戦する場面は間の取り方が良い。グリンは穿印を呼び寄せてボブリッツの攻撃を打ち落とす。どうやって呼び寄せたんだろう。グリンの回想。グリンはみんなが友達として自分の居場所を作ってくれたことに感謝し、何に変えても城を守ることを決意する。バレットとの再会、「まったく…この子は本当によく寝るな」というバレットの言葉がジーンと熱い。ボブリッツはそんなグリンを敵視する。ボブリッツも親に捨てられて友達がいなかったんだろう。そういう予備知識を持っているとボブリッツの戦いにも同情の念が寄せられ物語は深みを増す。エイキの表情がまた良い。

ボブの攻撃、あの魔法器具じゃ物食べられないだろ。どうなってるんだか。微妙にエイキのところで笑いが入るのは上手かった。メリハリがきちんと付いてるな。グリンの反撃、「雷」の文字がp126に描かれているのに気づいただろうか。グリンは穿印じゃなくても電撃で攻撃できるみたいね。ヨマの「光」との戦いが早く見たい。目覚めたときに魔力を蓄積してくれるのは、ゴッドマシンが時を吸収する魔法だからか。そして暗躍する斬り裂き魔。気になる…。一人称は「ボク」である(該当者なし)。手の回りでキィンキィンしているのが8つであること(事件の被害者数)にも注目したい。


第62話強さと怯え

あらすじ エイキボブリッツ戦後半
グリンとボブリッツらの戦いが始まる。相手の連携攻撃に必死に仲間を守るグリン。グリンは一瞬の隙を突いてボブリッツに一撃を浴びせる。グリンは怯えていた。禁断魔法ゴッドマシンを使うことによる長き眠りに。友を失う怖さに。ティトォはそんなグリンを友達として支えるのだった。

感想

グリンとボブとの戦いが始まる。p131のグリンの表情とか良いな。「巻きついてバキ折れ」とか、エイキボブ戦はこの後半からが見せ所。逆に前半はやや盛り上がりに欠けた。絵も後半になってかっちりする。エイキとボブのあわせ技が熱い。回想、バレットは何よりも友を大切にしろと教える。人を重んじるバレットならではの教育。メルルシア強えーーー!!まあそれは置いといて、皆を必死で守ろうとするグリンの表情が生きている。グリンは怯えている。友を失う怖さに。壊れたロボパンダがそれを物語る。「キツネはどこだッ!!」が熱い、熱すぎる。グリンの怒涛のごとき攻撃が炸裂する。グリン強いな。やっぱり。

禁断五大魔の秘密が明かされる。どうしてグリンの身体に禁断魔法が備わったのか謎だ。また何か説明があるかもしれない。先の続きの誕生会での話。グリンはせっかくのプレゼントを壊してしまう。友を失う怖さに、グリンは無意識のうちにゴッドマシンを発動させてしまう。今でもグリンはゴッドマシンを意識して発動できないのか。友を失ってゆく孤独なグリンの背中が物寂しい。そんなグリンをティトォは友達として支えてあげる。グリンの性格の深部が明かされてこのエピソードは興味深い。ミカゼの好アシストも相まう。ボブリッツが最後に魔法器具を変化させて大技を仕掛けようとしていたけど、ちょっと見たかった。


外伝殺し屋とティトォ

あらすじ 殺し屋のエピソード
殺し屋ミュラは依頼を受けることになる。待っていると標的が登場、殺そうと出るが土砂崩れによって二人とも落下してしまう。両者とも行き絶え絶えで、ミュラは最後の仕事をしようと銃を構える。がそこに、アクアが登場、アクアは自分を撃つよう言い、ミュラは自然と銃を向け、弾を発射する。そこに存在変換が起こり、ティトォが現れる。ティトォは魔法で二人を治療する。ミュラは九死に一生を得、殺し屋を辞めて故郷に帰ることにしたのだった。

感想

ミュラという男が主人公の話。TAPがメモリアを後にした頃のこと。依頼者は意外といい人っぽいな。まあ人殺し依頼している段階でどうかとは思うが。ミュラはまた奇抜な髪型で、土塚キャラの顔を多さを実感させる。ミュラは銃を何よりの相棒としている。ミュラは銃を裏切ることが出来なかった。りんごの話がチラッと入る。とそこに標的登場。ミュラのにらみつける表情が秀逸。が雨のために地面が崩れ、二人とも落下し瀕死になる。そこにアクア登場。相変わらず帽子がお好きなようで。ミュラはアクアのことを悪魔だと直感する。たびたびTAP=悪魔という表現が使われるな。まあ体内にデュデュマが眠っていることを示唆しているんだが。アクアは自分を撃つように言う。きっとこの人らを助けたいがために、自ら死を選んで存在変換を企図したんだろう。なんどもくり返し読むとアクアの優しさがにじみ出てくるかのようだ。人の命のために自ら死を選ぶなんて…。が、銃の軌跡、マトリックスかーーーーー!!!!どうしても笑ってしまう。笑う場所じゃないのにwwティトォ登場。どこか哀しそうな顔をしている。アクアだって死が怖いわけじゃないのに。それをティトォは知っているんだろう。うん。こうしてTAPの存在した証は確かに世に残るんだな。ミュラの言葉がさわやかで、また哀哀しい。「こいつに人殺しをさせる事ができなくなっちまった…」、いい話だ。じ〜ん。最後にさっきのりんごの話が出てきて終わり。こういう話も土塚氏はできるのかと思った。またやらないかな。


おまけ

感想

グリン。まあ活発な15歳に似つかわしいものがお好きなようで。髪の長い綺麗なお姉さんが好きならひょっとしてプリセラも?なんて。勉強が死ぬほど嫌いなのはよく分かったw夜眠ることが少し怖いというのはうなづけるな。グリンは生まれつき魔法を使えるきわめて特殊な例だそうで、遺伝が関係するのかな。孤立してゆくグリンが同情できる。友がなにより大切なんだな。さすがバレットの息子だ。ゴッドマシンは時を戻すだけで、それだけでは戦闘において格別有利になるわけではないから、グリが狙わないのも分かるな。グリンはまだ自分の意思で使えないみたい。穿印は長所と短所が背中合わせの魔法で、穿印なしでも雷撃が放てるのか、魔法陣に期待が集まる。

カイザート。とにかくヒーローそのものだった彼。好きなもの、女の人、こども…カイザートォォオオオオ!貴様ァアアア!!まあそれは置いといて、嫌いなもの、タイミング悪く飛んでくるバカワロスww一国を他国の支配から救ったというのはすごいことだぞ。どんな魔法なのか見たかった。強かったんだろうな。でも、それも叶わぬ夢。死ぬために生まれたキャラ。平和の象徴だったキャラ。・゚・(ノД`)・゚・。。 。

ボブリッツ。こいつはまた典型的な不良野郎だった。生まれつきしゃべれず、親に捨てられた彼。好きなものは楽器という、また悲しい事実…。寒いところが嫌いだったのも、捨てられて、みすぼらしい生活を強要されたからだろう。かなしす。そんなボブリッツにとって、境遇の似たエイキは心を通わせられる数少ない仲間だったんだろう。強き者、ヨマに従うのも、自分の居場所を確保するため…。余談だが、マテリアル・パズルというのは実際にしゃべっているわけではないというのに驚いた。魔法は攻撃以外にも、移動や、上手くいけば防御に使え、ちょうどエンゼルフェザー強化版みたいな感じか。罠としても使える。ミカゼに阻止された奥の手も見たかった。あの魔法器具はしかし生活に困るだろ…。

サン。こいつは基本的にはいいやつだ。楽しく楽に生きるのが彼のモットー。古臭い伝統やなにやらは嫌いなよう。サンの現在は過去への反発か。性格はいいけど、逃げ腰で、実力を十分発揮させることはあまりなさそう。三十指にも立ち向かえるほどの力だというのに、もったいない気がする。石の力も攻撃から移動、回復と用途に富んでいる。加えて多くの精霊による複数攻撃が可能なのが持ち味。五大石がサンにとって重要なのは言うまでもない。どんな力が得られるのか。